ノマドのひとりごと

2008/05/24 工事完了検査について

工事完了検査について

工事が完了時に、完了検査をしますが、どなたが検査するのかによって完了検査の名称が変えていますが、重要なのは、実施する順番です。

順番①社内検査・・・これは、建設会社の内部検査です。
順番②設計監理者検査・・・設計事務所が実施します。
順番③完了検査・・・建築の申請がでている場合は、役所(建築・消防など)や検査機関が行います。合格すれば「検査済証」が発行されます。
大規模修繕工事のように、申請がない場合は、この検査は実施されません。
順番④施主検査・・・発注者(建築主)が行う最終検査で、これに合格すると、工事金額(部分支払いがあれば残金)をお支払いただけることになります。

順番が重要だと申し上げたのは、この検査体制が、最後にお客様に見ていただくまでに、二重三重のチェック体制になっているということです。
よって、私どものような設計事務所が検査するときは、建設会社から内部検査結果の報告を踏まえた上で実施し、施主検査を行うまでに、指摘事項を手直しいた上で見ていただき、お客様からダメの指摘を受けないようにがんばる訳です。
このところ、建設業界の信用が落ちていて、建築士法の見直しも、どこか私どもの仕事ぶりに、ケチがついているような気がしなくもありませんが、本当は、自主検査の徹底が重要で、そこに信用がないと成立しない構造があるのです。
大規模修繕工事にように公的な検査が入らないものはなおさらで、この検査体制を実施することが重要ですので、留意いただければと思います。