ノマドのひとりごと

2008/12/17 「特徴のあるタイル外壁改修の話」

「特徴のあるタイル外壁改修の話」

先だって、昨年に外壁改修を行ったマンションの工事後1年点検を実施しました。 このマンションの外壁タイルは、「シャモットタイル」といって、高級感あふれる外観を演出しています。実際に、この外観が気に入って購入を決めた方も多いそうです。
ところが経年劣化で、上の写真のようにカビが生えてしまいました。
これは、このタイル表面には釉薬がかかっていないのと深目地仕様のため、どうしても水分を吸ってしまうことが原因でした。
また、その反対に乾燥するに伴いタイルが反ってしまい、変形をおこし、タイル剥離劣化を起こしていました。タイルが大きいので、通常のピンニング工法では補修できず貼替するため、高額な費用がかかっていました。
前回の外壁改修でも、タイルのクリーニングをしましたが、すぐ元に戻ってしまったそうです。同時に、毎年タイルの検査をして浮きのタイル補修をすることを提案され、毎回検査費用に100万円かかると言われ、困って相談に来られたのが、当社とのおつきあいのはじまりでした。

これらの問題を解決するために、外壁タイル改修の仕様を考えるのが設計者の腕の見せ所ですね。(ちょっと自慢!?) 改修した結果、この建物は、美観と安全を取り戻しました。

外壁の改修前

▲ 外壁の改修前

外壁の改修後

▲ 外壁の改修後