設計,改修設計,マンション大規模修繕工事,リフォーム・リノベーションの有限会社ノマド

リフォーム・リノベーション

時代を感じさせる柱や梁を現代建築に取り込み、再生させるためのご提案を行います。

リフォーム事例(2)


親子が共存できるマンション専有部のリフォーム

イラスト

相談者

Bさん 男性(45歳)
【家族構成・状況】
親子2人<Eさん、母(75歳)>
【家族の身体状況】
Bさん-良好
-足が悪く歩行困難で介護認定の要介護度2を受けている。将来は、車椅子使用者になることを覚悟。

建物

  • 形式:マンション
  • 建設年:昭和43年
  • 構造:鉄筋コンクリート造7階建ての4階
  • 床面積:約56㎡
  • 間取り:2LDK + S(サンルーム)

リフォームのきっかけ

  • 母の足が悪くなり一人暮らしは心配なので、同居することとなった。
  • マンションではあるものの、家の中に段差があり、バリアフリーにしたい。

プランニング

希望

Bさんの希望①(相談者の視点)

母は家にいる時間が長いので、日中明るい部屋で過ごしてもらいたい。

工事

希望① に対する工事内容(設計者の視点)

お母様の部屋は、バルコニーに面した明るい場所にしました。

希望

Bさんの希望②(相談者の視点)

夜、趣味の映画を居間で見たいので、母の眠りを妨げないようにもしたい。

工事

希望② に対する工事内容(設計者の視点)

お母様の部屋と居間との仕切りは、3枚の引き戸+遮音効果のあるカーテンを設置しました。

希望

Bさんの希望③(相談者の視点)

住宅内の段差をなくしたい。

工事

希望③ に対する工事内容(設計者の視点)

住宅内は食堂の床の高さに合わせました。

希望

Bさんの希望④(相談者の視点)

浴室・洗面所、台所などが古いので、母の使いやすいものに変えたい。

工事

希望④ に対する工事内容(設計者の視点)

浴室・洗面所にゆとりをもたせ、ユニットバス・洗面化粧台を交換し、洗濯機置き場を設けました。台所はシステムキッチンに交換しました。

希望

Bさんの希望⑤(相談者の視点)

物が多いので、収納を確保したい。

工事

希望⑤ に対する工事内容(設計者の視点)

収納は、ウォークインクローゼットを設け、物入れを増やしました。

図面から見るビフォア・アフター

図面から見るビフォア・アフター
改修前 台所・食堂

改修前 台所・食堂

改修前 サンルーム・和室

改修前 サンルーム・和室


図面
改修後 台所・食堂

改修後 台所・食堂

改修後 台所・食堂

改修後 台所・食堂

改修後 居間

改修後 居間

改修後 居間

改修後 居間

改修後 ユニットバス・洗面化粧台

改修後 ユニットバス・洗面化粧台

改修後 ウォークインクローゼット設置

改修後 ウォークインクローゼット設置

ポイント

1.間取りの工夫

  • この住宅は細長い形状のため住宅の中まで陽が入りにくい状況ですが、バルコニーに面した場所はとても明るいので、家にいることの多いお母様の部屋にしました。
  • 居間をお母様の部屋の隣に配置し、お母様の具合が悪い時には、近くでEさんが見守れるようにと考えました。
  • 居間にも光が届くように、お母様の部屋との仕切りはガラスの引き戸としました。扉ではなく引き戸とすることで、車椅子使用者になっても使いやすくなりました。

ポイント

高齢者が寝たきりになってしまっても、家族団らんから疎外感をもたずに過ごせるよう、居間や食堂のそばに高齢者の寝室を設けるケースが多くあります。

2.工事以外での対応の工夫

  • Bさんは仕事で夜遅くなる生活のため、Eさんが居間でテレビや映画を観るときは、お母様の眠りを妨げないよう、引き戸を閉め、カーテンで遮光、遮音ができるようにしました。

ポイント

問題の解決は、建築工事ですべてやるのではなく、このようにカーテンや家具などの什器類で行えることもあります。

3.バリアフリー化

  • 台所の床仕上げ材の下には、設備配管(給排水、ガスなど)があり、床の高さを下げられなかったため、台所を基準とし、住宅内の床の高さを上げました。
  • 玄関と小上がりの段差がこれまでよりも大きくなってしまいましたが(4cm→7cm)、ちょっとした段差だと却ってつまずくこともあるので、理解していただきました。

ポイント

古いマンションでは、住宅内に段差がある場合があります。床の高さは、コンクリートの上の設備配管の状況に大きく左右されます。また、高さを変更すると、ドアのサイズ変更(カット)や取り替えが必要になります。

4.水廻り設備の取り替え

  • お母様の希望で、対面キッチンとしました。
  • 浴室は、浴槽のまたぎの浅いユニットバスにし、手すりの位置・形状は、お母様と相談して決めました。

ポイント

マンションの専有部内の配管は、漏水事故などを防ぐために、リフォームに合わせて取り替えることをおすすめします。

5.収納計画

  • ウォークインクローゼットの他に、洗濯機の上部に棚を設け、洗面台の上には吊戸棚を設けることで、ちょっとしたスペースにも物を収納できるように工夫しました。

ポイント

ウォークインクローゼットは、小物、洋服、長物、それぞれが収納しやすいように、棚や洋服掛けのパイプを設けるなど、ご自分にあったレイアウトを作ることができます。棚は、位置を変えられるよう、可動棚にするのがおすすめです。

スケルトン状態

工事中 スケルトン状態

スケルトン状態

工事中 スケルトン状態

工事後の感想

リフォームしたBさんの感想

  • 心配していたライフスタイルの違いも、問題なく過ごせています。
  • ウォークインクローゼットは、収納したものが見つけやすく、母が喜んでいます。

設計者から

【マンションのリフォーム】

  • リフォームを行う場合には、専有部内であっても、事前に管理組合への申請が必要な場合があります。また、室内に面していても、コンクリートの壁、梁、柱やサッシは共用部になりますので、穴を開けたり、撤去することはできません。管理組合の規約を確認しましょう。

【設備配管(給排水、ガス)の更新】

  • 更新の目安は築20年を過ぎる頃ですが、材質により耐用年数に違いがあります。詳しくは建築士、設備専門技術者に相談しましょう。
  • 専有部内の設備配管(給排水、ガス)の更新は、仕上げ材を撤去しないと工事できません(部屋に露出させる場合は可能です)。水廻り機器を更新しない場合にも、内装リフォームを行うときに、検討することをおすすめします。

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