ノマドのひとりごと

2012/04/10 「お医者さんに似ているところ、似ていないところ

お医者さんに似ているところ、似ていないところ

似ているところ

建築設計という仕事は、一般的に知られていないことかもしれませんが、極めて専門性の高い仕事です。お医者さんであれば、内科、外科というところで比較すると、内科は意匠設計、外科は構造設計が近いところかなと思いますが、お医者さんが、さらに細かい専攻があるように、建築設計者も同じようなことがあるのです。
私が事務所を開設したときに、専門性をもって、やっていきたいと思い、その時に考えたのが、他の事務所が、あまり関わっていなかった建物維持保全という分野でした。
ただ、私のように地域で仕事をさせていただいている設計事務所は、様々な相談に対応できよう、町医者のごとく、何でも対応できる用意、準備することが必要であるという面もあり、結果としては、高層ビル以外は、相談に応じられるよう、日々精進しているわけであります。

似ていないところ

たくさんありますが、一番は、建築士は、尊敬されたり、感謝されないような気がする。とても泥臭く、地味な仕事です。これはかなり、卑屈な個人見解ですね。もちろん、そうではない方もたくさんいらっしゃいます。
おもしろい比較として、設計事務所は、社員1名に対して年間売り上げ1千万円というのが目標売り上げの目安としてありますが、お医者さんは2億円だそうです。ちなみに施工会社は1億円とのこと。1人あたりの金額が多いほど、関わるスタッフが多いということで、設計事務所は、一人でもできる業種といえるかもしれません。