設計

設計とは、

設計とは、どういうことなのか?
建築に対する諸要求、諸条件を調整し、特定された敷地に対して一定の構想のもとに建築造形を具体化する作業の事を言います。作業の内容は、建築の工事実施にかかるまでの過程をさし、一般的には企画、調査、基本構想 (計画)、基本設計、実施設計、設計監理(工事監理)のローに基づき、設計図、仕様書、工事予算書などの設計図書を作成することです。
現在、ほとんどの設計事務所では、コンピューターソフト(CAD等)を使用し、図面等を作成しています。

基本設計とは、

設計者が建築主と協議の上、建築主の意図を十分理解し、その要求を達成するために基本構想をまとめ、建物の空間構成を具体化した設計図書・工事費概算書を作成する業務です。基本設計図書には、仕上表・仕様概要書・配置図・各階平面図・断面図・立面図・矩計図・計画説明書・構造計画書・設備計画書・工事費概算書などが含まれています。

実施設計とは

基本設計図書にもとづいて工事請負者が工事を実施し、工事費内訳明細書を作成するために必要な情報を盛り込んだ設計図書を作成する業務。実施設計図書には、基本図の他、矩計図(かなばかりず)・展開図・平面詳細図・部分詳細図・天井伏図・建具表・構造図・設備図などが含まれます。

設計監理(工事監理)

適切な工事契約の締結に協力し、工事内容が契約・設計図書に合致するように公正な立場にたって施工者を指導監理する業務の事を言います。

Contract

契約

Step 1

説明会

Step 2

工事着手

Step 3

中間検査

Step 4

工事完了

Step 5

完了検査

Submission

書類提出

設計図書とは

建築法規では建築物、その敷地または工作物に関する工事用の図面(除現寸図等)および仕様書と規定されていて、建築物の工事施工または法的出願及び契約などに必要な図面、仕様書、関係書類などの総称として使われる言葉です。

完了検査とは

工事が完了した場合には、「建築主は建築主事に検査を申請しなければならない。」とされています。(建築基準法第七条。民間に申請する場合は「建築主事」ではなく「国土交通大臣の指定を受けた者」になる。第七条のニ)
それも、「工事が完了した日から四日以内(同第七条2項)に申請をしなければならない。」とされています。
そして、基本的には、この「完了検査(新築の場合は建築物全ての工事、増築や大規模の修繕、模様替え等の改修の場合は「避難施設等に関する工事」についての検査)に合格し、検査済証の交付を受けなければ、建物(改修の場合は「避難施設等に関する工事」に関する部分)を使用してはならない。(同七条の六)」とされています。
これらの検査を受けていない建物は原則的に確認申請を提出しての改修や増築、用途変更を行うことができません。
保育所や託児所等の児童福祉施設、老人ホームやデイサービスセンターなどの老人福祉施設等は厚生労働省が面積を確認し、100m2を超えていれば用途変更の申請が行われていなければ認可しないようになってきています。
また、金融機関もコンプライアンスの観点から違法物件には融資しないようになってきており、現状は検査を受けていない物件への入居にあたっての工事であっても融資をしてくれるものの、行政指導等もあり、今後融資を得られないケースも増えてくると思われます。