改修設計

改修設計について

設計事務所に依頼することのメリットは、一様の設計図書があるので、施工者選定において数社による競争見積ができることです。
また、その見積の査定や選定アドバイスを得ることができます。改修設計業務の詳細フローは以下のとおりです。

改修設計業務の流れ

Diagnosis

診断結果

Step 1

立案

Step 2

決定

Step 3

図書作成

Step 4

見積書要項作成

Step 5

見積合わせ
施工者選定支援

Decision

施工業者決定

改修設計の定義

改修設計とは、建物調査診断により修繕すべきとされたものについて、どんな材料と工法でどのように修繕すべきかを明らかにすることとしています。
改修とは、修繕を越えた課題であり、改良、再生、リノベーションといわれています。建物機能向上や耐震性能向上、バリアフリーリフォーム、環境共生、省エネルギー問題と、社会的にも求められているものを解決する手段でもあります。
それらの成果品が設計図書であり、それに基づき工事費の見積ができ、かつ 適切な工事施工が行えることになります。
設計図書には「工事仕様書」と「設計図」がありますが、新築の場合は、設計図が主ですが、修繕の場合は、工事仕様書が主となり、必要に応じて設計図を添付します。

設計のポイント

改修設計実施にあたっては、以下の内容を留意し、作成いたします。

  1. 耐久性、耐用年数、修繕周期に留意する。
  2. 必要性能、予算との関連から、グレード、性能を決定していく。
    これらは、修繕積立金の関連もあり、コンサルティング的な提案を要する内容だと思います。
  3. 改修部分と非改修部分とのバランス、全体のバランスを考慮し、工事の優先順位を決定していく。
  4. エネルギー、資源、廃棄物、環境への配慮。(建設リサイクル法との関連)
  5. 工事中の居住者及び近隣者への配慮。
  6. 工事の性能保証に関する期間(保証期間)の明示。

以上について考慮し、設計を進めていきます。

施工者選定支援に関する業務

施工業者選定に関しては、競争見積によるものがコストダウンのためには望ましいと思いますが、やはり、一番重要なことは安全性ですので、「安い」「高い」だけの問題ではありません。ただし、予算のこともありますので、見積査定は 納得がいくまでおこなうべきだと思います。

見積から工事金額の決定までの手順としては、

  1. 図面渡し(見積要項書含む)
  2. 質疑応答
  3. 見積書のチェック、査定
  4. ヒヤリング
  5. 施工者・工事金額の決定