ノマドのひとりごと

2014/03/22 自己満足な設計の仕事

自己満足な設計の仕事

設計という仕事をやっていると、本当に自己満足でもできなければ、続けていけないような気がしています。誰かに、(基本的にはクライアントやユーザーですが)褒めてもらえるような仕事をしたいのですが、これが、なかなか難しい。(お恥ずかしい限りです)

先だっても、こんなことがありました。

学校の改修設計において、昇降口のリニューアルを行いました。その学校は、本当に古い建物で、スペースが足りないせいか、下足棚に長靴が入らない。傘も置く場所もないため、児童は、教室まで持っていくので、雨の日は、廊下はビショビショになってしまうのが現況でした。
そこで、レイアウトを検討して、学校側とも相談し、もともとスペースの問題がありますので、クラスごとの下足棚をやめて、設計プランをまとめました。実際、その設計通りに昇降口をリニューアルしたのですが、工事が完成しましたら、学校側から、運営管理上、やはり、使いづらいとのことを言われました。。。。。
少し落ち込む話では、ありますが、しばらくして、その学校に行ったところ、下足棚を見ましたら、ちゃんと長靴が棚に収まっていて、傘入れも置かれているところを見て、廊下がビショビショにならない状況になっていることがわかり、とてもうれしくて感動してしまいました。これを自己満足というのですよね。

このおめでたい性格のおかげで、今も何とか、この仕事を続けていられるのだと思います。

改修前

▲ 改修前

改修後

▲ 改修後